第29回浜松コンファレンス~新しい文化論~

第29回浜松コンファレンスソロマリンバとピアノのための「プリズムラプソディー」作曲/安倍圭子
~プログラムノート~
この作品は、マリンバという新しい強い個性的な楽器の機能とヴィルトオーソ的要素、そして演奏者独自の自由性・即興牲を記譜手法を超え理想的に具現化したものです。
曲の基本は、ソロマリンバのための「プリズム」をテーマとし2本から6本撥テクニックの可能性、多彩な音色を随所に散りばめ、前半は2種類のモチーフの断片が拡大され、ひとつのメロディーを形成しています。そして、後半はマリンバの特性をいかした華麗なる速いパッセージがオスディナートのリズムに支えられエネルギッシュな緊迫感の中にクライマックスへと導れ、まとめあげられています。
世界初演は1995年。「第7回世界吹奏楽大会(WASBE)」委嘱作品:安倍圭子と英国ロイヤル・ノーザン・カレッジ・ウインドオーケストラ